NOKIA NM705i

日本の携帯端末は国産がほとんどだが、ぼくとしては携帯電話のブランドでピンとくるのはノキアやモトローラなので、唯一見つけたノキアのNM705iを買った。ブランドだけで決めたのではなく、折り畳み式でもスライド式でもないことが絶対条件だったので、ちょうどよかった。使うたびに開いたり閉じたりするのは面倒だ。

日本のメーカーは軒並み5万円台の端末を用意しているが、このノキアは3万円くらいで格安。ワンセグ、デコメ、着うた、その他もろもろの、ぼくにとっては不必要なモノが入っていない。それでもさすが世界一のシェアをほこるだけあって、世界基準のBluetoothやGSMには対応している。思い返せば、初めて使った携帯電話がノキアだった。品番は覚えてないが、モノクローム画面で、カバーの色が取り換えられるタイプだった。それからモトローラ（C155）に変えて、今回またノキアである。

二週間待ってやっと入荷した。腑に落ちなかったのが、一括で買っても分割で買っても総支払い額が同じということ。毎月の基本使用料と合わせて分割で払うのが一般的だと言われた。不満なのは、通信業者と端末メーカーが固定されていて、SIMカードを差し替えられるアンロック・タイプの製品がないことだ。ぼくのノキアはDoCoMo用だが、もしソフトバンクに変えたければ、端末も買い替えなければいけないというのは不便だ。だからアメリカでは、アップルがiPhoneをAT&T限定で売り出したとき、アンロックにする方法がまたたくまに広まったのだ。こういう反抗的行動はすばらしい。あとで、ノキア・ジャパンのサイトを見たら、アンロックの機種もあるということを知ったが、このアンロック機種のシェアは0.01%もないだろう。

• BluetoothをつかってiTunesのファイルを転送してみたが、うまくいかない。転送はできたが、メールファイルとしてnokia側に転送されてしまったり、それが解決できても、リング音のファイルに入ってしまったりで、Music Playerという正しいファイルに入らない。ムキになって懲り出すと止まらなくなるので、今日のところは、両機器においてBluetooth認識に成功したというところまで。 Nokia Multimedia Transferというソフトを使うとか、USB接続という手もあるので、後日試してみる。最終的には、iTunesのファイル転送だけでなく、iCalとの同期も目標としている。

• メモ機能は便利。ちょっと思いついたことや、すぐ忘れそうな事項を残しておける。これもマックに転送できないものか?　それから、録音機能があるのも便利。これも音声メモとして使える。長らく使っていたオリンパスの録音専用機はこれでお役御免だ。メモや録音の機能は今の携帯には当たり前なのかも知れないが、ぼくとしては新鮮だった。

• ボタンが固い。 それに滑りやすい。でも持ちやすい。

• スピーカーの音はかなり良いと思う。

• バックライトの光り方、消え方が上品。

• 携帯にカメラなんて要らないと思っていたけど、やっぱりあると便利。ちょっと撮りたいときなんかは、いちいちデジカメをかばんから取り出さなくてもいいんだもの。