2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Good Night, and Good Luck

アメリカ1950年代前半に吹き荒れたマッカーシー旋風に敢然と立ち向かったテレビキャスター、エドワード・マロー Edward R. Murrowを主人公にした映画Good Night, and Good Luckを見た。タイトルは、マローが番組(See it Now)の終わりに必ず言う決まり文句…

"The American Friend"

ヴィム・ヴェンダースの1977年の作品 The American Friendは、サスペンス映画としても充分楽しめるが、戦後ドイツの一つの文化的苦悩をも表象してもいるのでそういう観点から見ても面白い作品だ。ハンブルグに住む額縁師ヨナサンは余命いくばくもないことを…

ハロウィーンに気をつけましょう

在米日本領事館から、ハロウィーンの注意についてメールが来た。ぼく自身はそういう歳ではないのでハロウィーンの思い出はないが、子どもたちが仮装をして家々を渡り歩く光景はしっかり記憶に残っている。でもたしかに危険ではあるので、親としては心配する…

"Beyond the Clouds"

ヴィム・ヴェンダースの映画だと思って借りたのだけど、これはMichaelangleo Antoniniが監督した作品で、co-directorとクレジットされているヴェンダースが何をやったのか分からなかった。作風としては全然ウェンダース風ではない。四編の愛についての物語か…

"Heart of Gold"

3時頃には目的の町に着き、ぼくにしては珍しく迷うことなく予約したモーテルに入った。一休みしてから辺りを走り回り地理感覚をつかんだ。とりあえず確認しておきたいのは、面会の約束をしている人のオフィスの位置、東西と南北のメインストリートを一本ずつ…

"The Goalie's Anxiety at the Penalty Kick"

邦題は「ゴールキーパーの不安」となっているが、英語タイトルは少し長くて「ペナルティキックにおけるゴールキーパーの不安」という("goalie"= ゴールキーパー)。ヴィム・ウェンダース監督が1971年に監督したこの作品は、タイトルから察せられるとおりサ…

「秋刀魚の味」

明日からワールドカップ準決勝だ。応援していたメキシコはいつの間にか消え去ったので、今の気分としては、ドイツに優勝してもらいたいという気持ちが半分と、フランスのジダンを一試合でも多く見たいという気持ちが半分だ。もっとも、三位決定戦をやるので…

「浮草」

三重か和歌山あたりの漁港にやってきた旅回りの 歌舞伎一座の親方、駒十郎。この町には別れた女とその女との間にできた息子が暮らしている。興行の名目でじつは12年ぶりにこの女と息子に会いに来た。息子には自分のことを父親だとは言わずに、叔父ということ…