エリック・ホブズボウム

イギリスの歴史家、エリック・ホブズボウムが亡くなった。95歳。マルクス主義歴史観と社会革命への希望をずっと持ち続けた碩学で、なかでも19世紀、20世紀について書かれた4部作は高く評価されている。

個人的には、ホブズボウムから影響を受けたのは、伝統というのは恣意的に作られるものだとする考え方だ。大学院に入ってすぐの頃に学んだこともあり非常に新鮮で、それ以来私は、何かを正当化するために「伝統」をふりかざす人間や組織を疑いの目でみるようになった。

ホブズボウムは歴史研究の一方で、ペンネームでジャズ評論も書いた。

ホブズボウムのような立派な歴史家にはなれそうにないが、95歳まで生きるというのは私の目標なので、長生きの面ではホブスバウムに近づけるよう頑張りたい。

調べてみたら、たくさんの著作が日本語訳されている。