インスタントと侮るなかれ:ネスカフェのバリスタ

侮るなかれインスタント・コーヒー。

先日、コーヒー・マシーン(ピッコロ)を自宅用に買ったついでに、同じネスカフェ製のインスタント・コーヒー用のマシーンでバリスタという商品を両親に買ってあげた。両親はインスタント・コーヒー派なので、作る手間が楽になりそうなので喜ぶだろうと思ったのだ。年末年始に帰省したとき、そのマシーンでコーヒーを飲んで驚いた。普通のインスタントよりワンランク上の味だったからだ。圧力をかけて抽出するだけあって、細かい泡が立ち口当たりが柔らかい。

味だけでなく、省力化が徹底されているのもすばらしい。コーヒーの顆粒は一瓶分を一気に入れるので、飲むたびに顆粒をセットしなくてもいいし(注:「ピッコロ」などのコーヒー豆を使うタイプは、いちいち専用カプセルをコーヒー・マシーンにセットする必要がある)、水も500mlぐらいのタンクにためておける。抽出量が選べて自動的に止まるのでカップからこぼれないように見張っている必要がない。この3つの手間が省けるのはすごい。人間はとことん楽をしたい生き物なんだと、バリスタを初体験したときに思った。

コーヒー顆粒の補充も自由がきく。専用のものを買わなくても、どれでも好きなものを買ってきて、マシーンの容器に入れることが可能。それのほうが安上がりだと思う。インスタント・コーヒーって特売の定番だし。

さらに、掃除や洗うのも楽だそうだ。そう、母が言っていた。

使い方を熟知したわけではないが、たとえば濃いめにしたいときは、先に自分でカップの底に少し顆粒を入れてから抽出すればよさそう。それから、カフェラテも作れるが、今回は作らなかったので味などについては書くことはできない。

香りや味の点ではやはりインスタントの域を出るものではないが、インスタントであれだけの味を出せて、しかも手間暇いらずときているのはたいへん立派。