苦難のタイガース

この二週間の結果を見てみると、ずば抜けて成績の良かったチームはないが、結果としてア・リーグ三地区すべてで、一位と二位の差が開いてきた。面白いことに、東中西地区の一位チームのレッドソックス、インディアンズ、エンジェルスはユニフォームに赤を用いているチームで、二位チームのヤンキース、タイガース、マリナーズはいずれも青を用いている。タイガースの場合であと25試合。この一か月で加勢しそうなチームが見当たらないので、現在の順位で決着しそうな感じがする。となると、ワイルドカード争いに焦点が絞られる。これはまだ分からない。今書いたように、突っ走れるようなチームがないだけに、連敗で自滅しないことが大切かもしれない。もっとも自滅しそうにないのがヤンキースか。

タイガースは現在先発が3人しかいない、今週ロジャースが戻ってくるそうだが、さあどうだろう? 当てにはできない。打つほうではシェフィールドがいないと迫力がない。去年と違って、今年の打線は上位でしか点が取れないので、シェフィールドがいないのは痛い。リーランド監督はなるべく打順を動かさないようにして、シェフィールドの三番には、明らかに格が落ちるテムズなどを入れている。先週シェフィールドが15日間のDLに入ったので、彼はもういないものとして戦わなければいけない。

現実を考慮したうえで、可能性のある範囲で個人的な希望を言うと、プレーオフに出てきてほしいのは、タイガースはもちろんとして、あとの3チームを選べるとすれば、マリナーズ、インディアンズ、レッドソックスとなる。ヤンキースを外したのは、どういう野球をするのかは知っているし、ヤンキースのいないプレーオフというのもいいもんだと思うからだ。マリナーズを入れたのは、今シーズンは一度もマリナーズの試合を観たことがないので、イチローのプレーとともに、どういう選手がいるのか、どういう野球をするのかを見てみたいからだ。インディアンズもほぼ同じ理由で、ほとんど選手を知らないので、チームの特徴を見てみたい。エンジェルスも同様の理由で見てみたいのだが、マリナーズプレーオフに出るためには、エンジェルスにはお引き取り願わなければいけない。

タイガースは明日から地元で4チームと8連戦で、その中にはワイルドカードを争っているシアトルとの3試合が含まれる。この8試合の結果で、今シーズンの落ち着く先がほぼ見えるだろう。