Random House Unabridged Dictionary CDROM

CDのインストールは手間がかかったものの成功した。辞書の中身だが、用例・例文が少ない。競合するOEDやMerriam-Websterのカレッジ版程度の量しかない。ソフト的にも使いにくい。たとえば、littleを引いて、その説明にsmallが出てきたときに、他の辞書ならsmallをクリックしたらsmallの項へ移動するが、このランダムハウスではできない。

異常に安い値段で買った。アマゾンの中古マーケットで、送料込みで$5.62だった。2003年のコピーライトがついている。古いヴァージョンなのかもしれないが、新品でも$10以下で買える。他のunabridgedと比べれば破格の安さだ。

用例・例文の少なさから、英語を書くにはあまり役に立たない。ランダムハウスの強みは、おそらく、百科事典的な要素だろう。ざっとみたところ、人名、地名が豊富なので(科学など他分野も豊富なはず)、英語を読んでいるとき、未知の固有名詞が出てきたときには重宝できる辞書だ。Hui Tsung (Zong)という11世紀中国の皇帝とか、Huidobroというチリの詩人がエントリーされている。ぼくのもっている他の辞書にはこのような人名はのっていない。

買った甲斐があったかどうかと聞かれれば、これがもし50ドルだったらがっかりしたと思うが、なにしろ6ドルで、他の辞書にはない固有名詞を補完できたのだから十分よろしいのでは。