WBC:野球ファンなんだか日本ファンなんだか

Japan vs Cuba (5-0)
キューバに勝ったからといって、日本打線が復活したわけではない。5点取れたのも、イチローの打球が外野へ飛んだのも(もしかして初めてか?)、キューバ投手が平凡だったからだ。コールド勝ちしてもおかしくない試合だった。セルジオ越後になるつもりはないが、今回のキューバはその程度の力しかなかった。勝って当然、勝ち方こそが問われる試合だった。それよりも、準決勝で松阪は決定的だが、決勝戦の先発はどうするのだろう。ダルビッシュっぽい雰囲気だが、岩隈の方が制球が安定しているので適任だと思うが、指揮官の判断はいかに。

WBCの結果とニュースは、主にESPNのサイトでチェックしている(MLBよりも、ESPNが一番詳しい)。サイトの充実ぶりは感激ものだ。参加国紹介では、日本の野球場での人気メニューまで調べ上げている。日本の新聞を隅から隅まで読んでも、いったいベネズエラがどういう国で、国内リーグはどうなっているのか教えてくれない。今日のニューヨーク・タイムズは、日本、韓国両チームの試合前練習についての記事を掲載した。アメリカの新聞でも、アメリカのことだけを書くのではなく、あくまで野球ファンが読んで喜ぶような記事を書くあたり、さすがとしか言いようがない。日本人は野球が好きだということになっているが、ほんとにそうだか。ぼくの信念として、活字、映像、ネットすべてをふくめたメディアの質は、その国の事情を正確に反映するというのがあり、NYTのこのような記事と、日本チームが勝った負けたしか書かない日本の新聞との差はいったい何なんだろうと、毎度のことながら思う。