モレスキンノートでキンドル用カバーを作った

キンドルで読んでいて不便なのは、ノートがとれないことです。ノートをとる機能はついていますが、あのキーボードを使わなければいけません。キーワードを2,3個書く程度なら、あのキーボードでも使えないことはありませんが、センテンス・レベルの文章を書こうとすると、あのキーボードは実用の域には達していません。

そこで、なにかケースのようなものをつけて、そこにメモ用カードとペンを挟んでおけばいいかもと思い、アマゾンを探したら、キンドル専用ケースというものがやっぱりありました。2000円以下で3種類くらいあり、一番良さそうなものを買い物かごに入れたあと、自分が使うシーンをイメージしたのですが、一つ問題に気づきました。ケースを開いたときにキンドルが収まるのは右側で、メモを挟むのは左側だということです。このケースを使うと、右手でキンドルのスクリーンを覆い隠すようにしてメモを取ることになります。また、キー操作をしながら、メモを取ることも難しくなります。

私は右利きなので、キンドルを左側にして、その右のスペースでメモを取るのが自然です。また、キー操作をしながらメモを取りたかったら、キンドル本体は左手の側にあるほうがいいのですが、既成のキンドル用カバーはどれも右側にキンドルを収めるように作られていて、自分の目的には合わないと悟り、なにか妙案はないかと考えていたら、ちょうど机の引き出しを片付けたときに出てきたモレスキン パッションコレクション ブックジャーナルを思い出しました(年末の掃除をやってよかった)。

これは読書記録専用のモレスキンノートで、買ってしばらくはきちんと読書記録を付けていたものの、いつの間にか使わなくなっていたものです。サイズがキンドル(「キンドル3」と呼ばれているキーボード付きのモデル)より一回り大きく、見開いて右に例のポケットがあるのも好都合です(ここに使用・未使用のメモ用カードを入れておけるから)。

本体のページを全部取り去り、カバーとポケットだけにして、背の裏の部分に付録のシールを貼って補強し、その上からセロテープで仕上げました。キンドルを固定するバンドみたいなものが必要かと思いましたが、モレスキンの特徴である例のゴムバンドで閉じるとそれなりに安定します。あくまで「それなり」でしかありませんが。振ったりすれば、もちろん落ちてしまますが、キンドルを使わないときは鞄に入れておくので実質問題はなさそうです。

モレスキンはハードカバーなので、書くときの下敷きとして最適です。ペンだって、ごらんのとおり挟んでおけます。

わざわざモレスキンを潰してまで、こんなことをする人はいないと思いますが、もし不要のモレスキン(ラージサイズ)があったら、既成のキンドルカバーの代替として一考の価値があるかと思います。

それから、元々のブックジャーナルに書いていた数十冊分の読書記録はスキャンスナップS1500を使ってEvernoteに移しました。