悪い気はしない

来た来た、ブッシュからのお小遣い。封筒を見たとき、大きな赤字でPAYMENTとあって、しかも差出人がIRSだから、どきりとしたが、The Economic Stimulus Act of 2008に基づいて、ぼくの銀行口座に600ドルを振り込んだという旨の手紙がIRSから届いた。景気減退・インフレ局面で、こういう現金ばらまき政策は、本当に実効性があるのかどうかは疑わしいが、何もせずに金が入ってくるというのは抗しがたい嬉しさがある、と正直に言わざるを得ない。今年の2月か3月、この法案のことを聞いたときはよくある減税措置だと理解したが、今日届いたIRSの手紙を読むと、純粋な減税ではないことを知った。なぜなら、これは納税者に一律600ドル配るだけでなく、その子どもにも(納税してない)一人あたり300ドルを支給するし、納税額ゼロの大人でも3000ドル以上の年収があれば、やはり300ドルもらえる。しかし年収75000ドル上だと、給付額が減らされる(つまり、もらえるのは600ドル以下)。この程度の額を一度きりもらったところで、子どもへの300ドルを合わせても、上昇したガソリン代の埋め合わせにもならないと考える人が7割くらいいるだろう。といぶかってみても、「あなたの口座に600ドル振り込みました。お確かめください。」と言われれば、ほくほく顔になってしまう。