ムンバイ=ボンベイ
インドのテロは一応鎮圧したもようだが、ムンバイという都市は初めて耳にする名前だった。日本人が出張で出かけるぐらいなのだから、それなりの規模の都市には違いない。しかし、うち一つのホテルの建築様式をみると、最近のし上がってきた新興都市ではないなということまではわかったが、ムンバイという名前はとにかく初めてだった。今日、この事件と全く関係ない本を読んでいて、ムンバイとはボンベイのことだという記述を見つけた。ムンバイが現地語読みで、ボンベイは英語読みなのだ。知らなかった。ボンベイということなら、あの宮殿のような建物がホテルに使われているのも自然で、イギリス統治時代の東インド会社などの知識と連結させることができる。新聞もテレビも一言、かつてはボンベイと呼ばれていたと言ってくれればいいのに、外務省からの情報をそのまま流すだけだ。現在の地図にはムンバイと表記されているのだと思うが、ぼくの学校時代はボンベイだったのだから、ムンバイではピンと来ない人は相当いるはずだ。ついでに、インドのもう一つの商業大都市カルカッタは、英語的にCalcuttaと表記していたが、現在はKolkataと表記するのが通例だそうだ。日本語ではコルカタとなる。これもムンバイとボンベイほどの差はないが、同一だと認識できるほどには似ていないので、頭の中でカルカッタに変換する必要がある。