モレスキンは高価だが、他には代えがたい利点がある

思いついたことを書き留めるのに、ファイル用のカードを使ってきた。この方法はそれ自体、つまり書きたいときにいつでもどこでも書くことができるという点ではうまく機能するが、最近この方法の欠点が気になり出した。何かというと、カードに書いた後は、一枚一枚違う場所に行くか捨ててしまうので、書いたことを時間軸で管理できないし、振り返りの作業もできないという点である。そこで、一冊のミニノートをもって、そこにすべてを書き込んでしまう方法に変えることにした。

そして購入したのがモレスキンMoleskine)のポケットサイズの罫線付ノートだ。感想は、このタイトルのとおりである。なぜ、モレスキンが優れているのか、理由を7つ挙げる。

1 しおりがついている
ないよりはあるほうが絶対いい。

2 ゴムバンドがついている
小さいので、鞄の中で押しつぶされて紙が破損するのを防ぐ。

3 ポケットがついている
個人的には有用度は低いと思うが、1か月に一度ぐらいの頻度でこのポケットの便利さを感じることがあるかもしれない。あって邪魔にはならない。


ここまでの3つは、あるに越したことはないが、なければないで何とかなる。しおりの代わりにポストイットを使えばいいし、ゴムバンドの代わりに大きい輪ゴムを代用すればいい。ポケットは手先が器用なら自分で作れる。しかし、次の三つはとても大切だ。

4 罫線がついている
上手に字を書ける人なら無地でもいいと思うが、ぼくは文字をまっすぐ書けないので、罫線か方眼が必要である。

5 本形式の製本
リングタイプのポケットノートは多い。しかしリングタイプの欠点は、見開きで一枚として使えないことだ。真ん中のリングが左右のスペースを分断してしまう。それに、左ページのリングに近い部分(右手で書く場合)に書きにくい。それから、整理するとき、リングの出っ張りが邪魔になる。モレスキンは糸綴じで完全見開きになるように製本しているので、これらの欠点をすべて克服している。

6 ハードカバー
机の上において書くのならソフトカバーでも差し支えないが、電車に乗っているときや立ちながらメモを書くとき、ハードカバーでないと書きにくい。


以上の3つは実用面からみたモレスキンの優れた点である。最後にもう一つ付け加えたいのは、心理的効果からみたモレスキンのよさである。それは、

7 高価であるという事実そのもの

せっかく高いものを買ったのだから何が何でも使い込まなきゃという心理が働く。これはいろんなことに当てはまると思うし、特に最初の習慣づけの時期には重要だ。今回のぼくのように、新しい習慣を作ろうとしているのなら、高価であることは貴重な意味を持つ。


ぼくの探した範囲では、以上の7つのうち、重要度の落ちる最初の3つを除外しても、残り4つをすべて満たしたポケットノートはモレスキンの他に見当たらない。(アマゾンでは、しょっちゅう値段が変わっているみたいだ。現在のリンクでは1616円だが、一週間前に買ったときは1380円だった。でも、この高価さは、最後に書いたように、重要なファクターだと思う。)