Sleeptracker Pro で睡眠の傾向を知る

先月からSLEEPTRACKER PROで毎日の睡眠を記録している。すると、自分の睡眠の傾向が分かってくる。ぼくの場合は問題が二つあり、一つは、眠りに入ってもなかなか深いレベルの睡眠(ノンレム)まで行かないこと。寝入ってから一時間後ぐらいに目が覚めてしまうことがしばしばある。もう一つは、一つ目と関係がありそうだが、起きるべき朝方になって深いレベル睡眠に入ることが多い。そうなると熟睡状態を起こされるので、気分は良くない。

一般的な睡眠サイクルというのは、寝入ってから最初の3時間か4時間の間に深いレベルのノンレム睡眠の状態に入り、あとは朝に近づくにつれて浅い睡眠の時間帯が増える。だから、最初の3,4時間ににぐっすり眠ることが大切になる。ぼくはどうやらそれができていないようだ。Sleeptracker Proは「ほぼ目覚めている状態」の時間を記録して、その回数で睡眠時間を割った数値を出す。この数値をData Aと呼んでいる。ぼくのこれまでの平均は19分。最高が24分で、最低が14分。説明書によると、平均値は20から35分らしいから、平均19分のぼくは、深い睡眠の時間が短いと考えてよさそうだ。

Sleeptracker ProにはWindows対応のソフトがついていて、Data Aの他に、毎晩の「ほぼ目覚めている状態」の時間を横棒グラフで示してくれる。このグラフを読んでいくと、朝起きたときすっきりしているのは、

  1. Data Aが20を超えたときか、
  2. 一つの「ほぼ目覚めている状態」から次の「ほぼ目覚めている状態」までの間隔が60分以上になったとき(ようするに、深い睡眠の時間が長いことを意味する)

の二つが重なったときであることが分かってくる。これら両方(二つは相関関係にあるので、一つだけ当てはまる場合は今までのところない)が当てはまった朝は目覚めがすっきりしていて、午前中の集中力が高まる。

このように自分の睡眠パターンが把握できたので、現在は睡眠の質を高めようと試行錯誤をしている。課題ははっきりしていて、眠りに入った後、すぐに深いレベルに持っていくにはどうすればいいかである。対策として、寝る前に軽く柔軟体操をする、読書をする、深呼吸をする、などの一般的なことを試しているが、決定力にはなっていない。寒さで目が覚めてしまうのではと思った時もあって(暖房のない、典型的な日本の家屋で寝るのは10年ぶりなので)、手袋と靴下を履いて寝たこともあったが、逆効果で、自然に体の方が適応していったので、いまはもうやっていない。運動するとよく眠れるという人もいるが、ぼくの場合は当てはまらないようだ。

スリープトラッカーを使うことで自分の睡眠を数値として把握できることの効果は大きい。以前から睡眠に関しては十分眠れていないという実感はあったが、不眠症ではないし日中の行動に支障が出ているわけではないので、特別対策を講じることはなかったが、こうして毎朝一番にData Aを読んで、「昨夜は15しかなかったぞ」と具体的に指摘されては、意地でも数値を上げてやろうという気になる。なにか、効果がありそうなことを見つけたり、睡眠パターンに変化が生じたら、報告したいと思う。