Chasing Daybreak

いよいよ来週バラク・オバマ大統領が正式に誕生する。史上初の黒人大統領としてこの三か月間ずっと世界の注目を集めているが、本当の評価が下されるのは来週からである。去年の暮れ、自宅のDVDを整理していると、見慣れないDVDを見つけた。自分でそれ目当てで買ったものではないので、誰かがくれたか、フリーマーケットで二束三文でまとめて買ったのだろうか。どういう経緯で入手したか記憶が定かではない。Chasing Daybreakというタイトルで、サブタイトルがA Film About Mixed Race in Americaとなっている。パッケージの裏の説明書きに、混血（mixed race）のアメリカ人若者５人が、Generation Mix National Awareness Tourと銘打った全米ツアーのドキュメンタリーだと書いていて、登場人物にオバマの名前を見つけた。制作年度は２００６年なので、まだ彼が無名のころの撮影だ。

mixed raceという人種的カテゴリーは、おそらくタイガー・ウッズが出てきたとき以来浸透していると思うので、とりたてて珍しいものではないが、このChasing Daybreak、見てみるとかなり面白い。異人種の親を持つ５人の大学生が、全国（主に大学）を回って、討論するのだが、一般論や「べき」論ではなく、具体的、個人的な視点、経験をたっぷり語っている。オバマ上院議員のシーンは２分ぐらいだが、見た感じは今と変わっていない。mixed raceというテーマを抜きにしても、上質のロードムービーを見ているような感覚も味わえる。

日本では発売してないし、アメリカのAmazonでも取り扱ってないようなので、欲しい方は最初の段落にあるタイトルに貼ったリンク先のMarvin Foundationで直接注文するしかなさそうだ。海外発送してくれるとは明記していないけど、交渉すれば日本にも送ってくれると思う（確かめたわけではない。あくまで予想）。