奥成達という作家

ネットニュースの訃報欄で目に飛び込んできた。この名前を見た瞬間、読んだことのある本のタイトルが一字一句違わず浮かんだ。ドラッグに関する思想的な内容で、芸術家がたくさん登場した。けっして、ドラッグ使用を安易にすすめるような内容ではなかった。20代前半はカウンターカルチャーにかぶれていたから、貪るように読んだことは記憶に残っている。ドラッグを実際体験できたわけではないので、想像力を働かせて読んだ。

たった一冊読んだ印象が強かっただけで、この人についてあれこれと語れるわけではない。アマゾンで著作を検索したら、たくさんヒットした。ジャズや子供文化(このジャンルは興味ある)など多作な人だったのだと知った。

下の表紙は、私が持っていた版とは違う。増補版が出たみたいだが、すでに絶版。拙著「カウンターカルチャーアメリカ」でも、ドラッグで1章書いたけど、奥成達の本を参考文献として読んでいたら、もっと違うことが書けたかもしれない。とにかく、インパクトが強かった本だった。