続・不要な自動配信メールを配信停止にする

二週間ほど前、各種オンラインストアから送られてくる宣伝メールをまとめて解除した。一度ですべてを解除できるものではないので、その後も毎日届くたびに解除作業を行っている。その数は、思っていたよりもはるかに多く、途中までは数を数えていたが、気がついたら追いつかなくなっていた。ともあれ、おかげで、一日に届くメールの数が、4分の1くらいに減った。この心理的な効果は想像していたよりも大きいような気がしている。心理面だけでなく、時間面でも一日あたり一分くらい節約できる。たかが一分と侮るなかれ。一分あれば重要なメールを4件ぐらいは読める。

さまざまな自動配信メールを解除していると、その解除方法において、日米でかなりの差があることに気付く。手短に言えば、アメリカのサイトは解除の方法が手間いらずなのに対して、日本の方は非常に面倒な手続きを必要とする。サイトによって当然多少の差はあるが、一般化な部分でいうと、アメリカのサイトは、メールの最後の方にあるUnsubscribe(配信を停止する、の意)をクリックするとウェブサイトに飛び、そこでもう一度Unsubscribeをクリックするだけで(つまりクリックを二回だけ)、配信解除が終了するような作り方をしている場合が多い。

一方、日本のサイトときたら手間がかかること甚だしい。アカウント、パスワードを打ち込んで、自分の住所、生年月日などが記載されたアカウント情報の画面が出てきて、配信解除をチェックして送信ボタンをクリックしても、確認画面が出てきて本当に解除するのかと念を押してくる。アメリカのサイトだと5秒で済むところ、日本のサイトだと30秒かかる。日本の生産性が他の先進国に比べて低い所以がこんなところにもあらわれている。

楽天のメルマガはさらにひどくて、 いったん自分のメールアドレスを入力して、配信停止の方法が書かれたメールが、メールボックスに届くのを待たなければいけない。届いたメールを開いてリンク先をクリックして、解除の手続きがやっと始まる。アカウントやパスワードを打ち込んで解除のページまで行って、ようやく終わったのはいいが、次の文言を読まされる。「配信停止の手続きには、3日ほどお時間をいただく場合がございます。」 この「三日ほどかかる」というのは、デル(日本法人)の配信解除でも見せられた。Dellアメリカ)のほうも解除したが、こんな文言は出てこなかった。三日ならまだましだと思わなければいけないのかもしれない。どこのサイトだか忘れたが、解除手続きをしても完全に停止するまで一か月かかるというサイトもあった。

今後は、安易にメール配信を希望することのないようにしたい。記憶にある限り、過去5年ぐらいで、ネットストアからの自動配信メールを見て、商品を買ったのは一度だけだ。自動メールを受け取るのはまさに時間の無駄だと言うより他ない。かなりの数を配信停止にした現在でさえ、毎日一つはどこかから届くので、配信停止の作業は当分やめられそうにない。