ジムで本を読む

バイクやトレッドミルなどの有酸素系のマシンで運動しながら、本を読む人が増えているようだ。私もジムで、そういうマシンを使うときはほとんどかならず本を読む。しかし特殊な環境なので、読むのにふさわしい本とそうでない本がだんだんと分かってきた。もちろん、個人差はあるので一般化するつもりはない。あくまで私なりにと言うことで。


縦書きか横書きか?縦書きのほうが読みやすい。バイクをこいだり、トレッドミルで早足(さすがに走りながらは無理)の時は、顔が上下に揺れるからだとおもう。視線も本の上下を行ったり来たりするので、極端に言えば、目の周りの筋肉で視点を動かさなくても、活字が勝手に飛び込んでくる感覚になる。横書きだと、この勝手に飛び込んでくる感覚が味わいにくい。


キンドルか印刷本か?キンドル。手で頁を開いておく必要がないから。通常の本だと、閉じないように手で押さえなければいけない。また、マシンの操作盤に本をおければまだいいが、おけない場合は両手で持たなければいけない。キンドルが本に勝る点は他にもあって、文字の大きさを調節できること。頁をめくる動作がシンプルなこと。片手で操作できること。

ただし、印刷本のほうが優れている点が一つある。本に線を引くことだ。キンドルでもマーキング機能はあるが、操作をするために運動の速度を落とさなければいけない。印刷本にペンで線を入れるのなら、速度を落とさなくてもできる。


難解な本か平易な本か?心拍数を高めて読書をすると、情報処理能力が高まる気がする。枝葉末節に囚われず、要点をつかみながら読み進めることが容易になる気がする。それから、統計などのデータがたくさん記載された本なら、数字が直感的に脳に飛び込むような感じがする。普段の読書では味わえない感覚である。

しかし、理解力が高まるわけではないと思う。だから、普段読んでも理解できない難解な本をジムで読んでも同じだろう。

別の角度から言えば、内容的、理解力的に未知の分野の本よりも、ある程度知っている分野の本のほうが良い、ということ。


日本語か英語か?言語は関係ない。ただし、私は最初に書いた、縦書きの本は活字が脳に直接飛び込んでくる感覚が味わえるので、日本語の縦組みの本を選んで読んでいる。


ジャンル私はもっぱら人文系、社会科学系だが、ジャンルによる向き不向きはないと思う。内容が理解できれば、ジャンルによる違いはないのではないか。


ジムには向いてない本借りた本、汚したくない本。汗が落ちるので、図書館などで借りた本は使えない。


オーディオブックはどうなのか?私もオーディオブックは使う。目が疲れているときは、オーディオブックが最高。